平成28年の厚生労働省中央最低賃金審議会において、平成28年度の地域別最低賃金額の引上げの目安(Aランク:25円、Bランク:24円、Cランク:22円、Dランク:21円、全国加重平均24円)が答申されました。
本答申を受け、都道府県毎に設置されている地方最低賃金審議会において、地域別最低賃金の引上げに関する審議が行われ、47都道府県で結審(全国加重平均823円 前年比25円増)されました。当該最低賃金の引上げの環境整備の一環として、厚生労働省から助成措置が講じられていますので、お知らせします。
なお、改定後の地域別最低賃金は、10月1日以降順次発効されることとなりますが、改定前の地域別最低賃金を基に賃上げを行った上で、以下の各助成措置を利用する場合は、最低賃金の発効日の前日までに所要の賃上げ及び助成措置の申請を行う必要がありますので、御注意ください。
💡 各支援策の紹介
①キャリアアップ助成金の支給要件緩和
助成金の支給要件である、キャリアアップ計画書の提出期限や賃金規定等の運用期間の緩和のほか、最低賃金との関係に係る要件緩和が行われます。
○キャリアアップ助成金(処遇改善コース)の要件緩和詳細(厚生労働省HP)
②業務改善助成金の支給要件緩和
業務改善助成金は、生産性向上のための設備投資等を行い、事業場内で最も低い時間給の労働者の賃金を引き上げた事業主に対する助成制度です。要件緩和について、補正予算の閣議決定を経次第、公表になる予定ですので、おってご案内いたします。
③その他具体化を検討中の支援策について
平成28年8月2日に、「未来への投資を実現する経済対策」が閣議決定され、中小企業・小規模事業者の生産性向上について支援を行うことが盛り込まれており、現在、具体化に向けて検討が進められています。具体的内容がまとまった段階で、お知らせいたします。